【抗認知症薬(4種類)を保険適用外】
認知症の治療に日本でも使われている4種類(※1)の薬が、フランスで平成30(2018)年
8月から医療保険の適用対象から外されることになりました。
※1 4種類の抗認知症薬は、
①ドルペジル(アリセプト)
②ガランタミン(レミニール)
③リバスチグミン(イクセロン・リバスタッチ)
④メマンチン(メマリー)
です。
理由は、副作用が強い割りに効能が低く、薬の有用性が不十分と、フランス連帯・保健省が
判断しました。
一方、日本では適用対象から外される動きはありませんが、効能の限界を指摘する声は国内
でもあり、議論を呼びそうです。
フランス連帯・保健省の発表によると、4種類の薬はアルツハイマー型認知症の治療薬とし
て、これまで薬剤費の15%が保険で支払われていましたが、平成30(2018)年8月から全
額患者負担になります。
東京大学の五十嵐特任准教授(医薬政策学)によると、『フランスは薬の有用性に応じて価格
や保険で支払われる割合を常時見直しており、今回の4種類の薬は7年前にも専門機関から
「薬を使わない場合と比べた有用性が低い」という評価を受け、保険で支払われる割合が引き
下げられている』と語っています。
4種類の抗認知症薬は病気の症状を遅らせるが、病気の進行そのものはくい止めることはで
きないと、各国で実施された臨床研究で科学的に確認されています。
薬から得られる恩恵は少なく、下痢、吐き気、めまいといった副作用が強くあるということで
す。
日本ではドネペジル(アリセプト)に続いて実施された3種類の薬の治験では、認知機能の指
標では効果があったものの、日常生活動作を含む指標では効果は確認されませんでした。
それでも承認されたのは、ドネペジル(アリセプト)だけでは薬の選択肢が限られるなどの理
由からだそうです。
東京都医学総合研究所の奥村泰之主任研究員らの調査では、日本では平成27(2015)4月
~平成28(2016)年3月に85歳以上の高齢者の17%が抗認知症薬の処方を受け、その
量はオーストラリアに比べて少なくとも5倍以上です。
兵庫県立ひょうごこころの医療センターの小田陽彦(はるひこ)認知症疾患医療センター長
は「欧米はケアやリハビリをより重視するが、日本は安易に抗認知症薬が使われている印象
だ」と話しています。
「薬をどう使うかは主治医とよく相談してほしい」と新井伊平順天堂大学教授は話していま
す。
【つくしの会の考え方】
特に効能が認められていない上に、強い副作用のある抗認知症薬は、飲まないことが一番
です。
FTLDの治療に効能が認められていない抗認知症薬(4種)を、安易に処方することは
医療従事者として考えて頂きたいと思っています。
また、「服用を止めたら病状が進行するかもしれませんよ」と、患者や家族を脅迫する
のも止めてほしいと思います。
※服用を即刻やめた人の話し
止めても影響はまったない上、逆に飲まなくなって体調は良くなっています。
FTLDの治療薬として強い副作用がある4種の抗認知症薬を服用させる方が危険で、
服用しない方が体に良いことは歴然としています。
「薬を服用しないことも大切な治療」と、患者側としての考えを医師に話し、一番患者のこと
が分かっている介護者が主治医という意識をもつことは大切なことではないでしょうか。
認知症の治療に日本でも使われている4種類(※1)の薬が、フランスで平成30(2018)年
8月から医療保険の適用対象から外されることになりました。
※1 4種類の抗認知症薬は、
①ドルペジル(アリセプト)
②ガランタミン(レミニール)
③リバスチグミン(イクセロン・リバスタッチ)
④メマンチン(メマリー)
です。
理由は、副作用が強い割りに効能が低く、薬の有用性が不十分と、フランス連帯・保健省が
判断しました。
一方、日本では適用対象から外される動きはありませんが、効能の限界を指摘する声は国内
でもあり、議論を呼びそうです。
フランス連帯・保健省の発表によると、4種類の薬はアルツハイマー型認知症の治療薬とし
て、これまで薬剤費の15%が保険で支払われていましたが、平成30(2018)年8月から全
額患者負担になります。
東京大学の五十嵐特任准教授(医薬政策学)によると、『フランスは薬の有用性に応じて価格
や保険で支払われる割合を常時見直しており、今回の4種類の薬は7年前にも専門機関から
「薬を使わない場合と比べた有用性が低い」という評価を受け、保険で支払われる割合が引き
下げられている』と語っています。
4種類の抗認知症薬は病気の症状を遅らせるが、病気の進行そのものはくい止めることはで
きないと、各国で実施された臨床研究で科学的に確認されています。
薬から得られる恩恵は少なく、下痢、吐き気、めまいといった副作用が強くあるということで
す。
日本ではドネペジル(アリセプト)に続いて実施された3種類の薬の治験では、認知機能の指
標では効果があったものの、日常生活動作を含む指標では効果は確認されませんでした。
それでも承認されたのは、ドネペジル(アリセプト)だけでは薬の選択肢が限られるなどの理
由からだそうです。
東京都医学総合研究所の奥村泰之主任研究員らの調査では、日本では平成27(2015)4月
~平成28(2016)年3月に85歳以上の高齢者の17%が抗認知症薬の処方を受け、その
量はオーストラリアに比べて少なくとも5倍以上です。
兵庫県立ひょうごこころの医療センターの小田陽彦(はるひこ)認知症疾患医療センター長
は「欧米はケアやリハビリをより重視するが、日本は安易に抗認知症薬が使われている印象
だ」と話しています。
「薬をどう使うかは主治医とよく相談してほしい」と新井伊平順天堂大学教授は話していま
す。
【つくしの会の考え方】
特に効能が認められていない上に、強い副作用のある抗認知症薬は、飲まないことが一番
です。
FTLDの治療に効能が認められていない抗認知症薬(4種)を、安易に処方することは
医療従事者として考えて頂きたいと思っています。
また、「服用を止めたら病状が進行するかもしれませんよ」と、患者や家族を脅迫する
のも止めてほしいと思います。
※服用を即刻やめた人の話し
止めても影響はまったない上、逆に飲まなくなって体調は良くなっています。
FTLDの治療薬として強い副作用がある4種の抗認知症薬を服用させる方が危険で、
服用しない方が体に良いことは歴然としています。
「薬を服用しないことも大切な治療」と、患者側としての考えを医師に話し、一番患者のこと
が分かっている介護者が主治医という意識をもつことは大切なことではないでしょうか。
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